みなさまこんにちは!
本日のテーマは、多くの人が悩む便秘についてです🌸
なんだか綺麗な話じゃなくてすみません😓
突然ですが、みなさまは最大何日間便秘したことがありますか??
お恥ずかしながら、私は快便でして便秘知らず🌸
しかし、世の中には便秘で悩んでいる方が数多くいらっしゃることが判明しています。
日本人の場合、男性だと100人中おおよそ2人、女性だと100人中おおよそ5人は便秘の症状に苦しんでいるというデータが!!
つまり男女合わせると、日本で約700万人以上が便秘に苦しんでいるということ!
確かに、先日私がお話しした腹部大動脈瘤という病気は知らない方も多いでしょうが、便秘を知らない人はほぼいませんのでそれだけ皆さん経験があるということでしょう。
しかも、適度な運動、こまめな水分補給、ストレス軽減、便意をできる限り我慢しない、食物繊維やオリゴ糖の摂取、乳酸菌飲料など、世の中には色んな便秘を改善するための方法や食品が溢れています✨
しかし、現代社会ではなかなか取り組みにくいことも多いですよねぇ💦
というわけで身近だけど怖い便秘について知るために「もしも1ヶ月便秘になったり、排便を我慢すると人間はどうなるのか?」についてお話ししていこうと思います!
〜目次〜
便秘で救急車で運ばれたり死亡に至る人も!?
まずは便秘に関する恐ろしいエピソードをご紹介したいと思います!
夜中に救急車で…
まずは私の経験談で言うと、今までに2名便秘が原因で救急車で運ばれてきた患者さんを知っています。
その2人とも20代の女性でした。
「便秘で救急車に乗るわけないじゃん!」と思うかもしれませんが、お二人ともものすごい激痛や吐き気に苛まれながら運ばれてきました!!
とにかく原因不明であまりに痛がるので、とりあえずレントゲンを撮ったところ、大腸がうんこ💩でパンパン!!😱
そしてお二人とも約2週間ほど便が出ていなかったそうで、救急車で運ばれてくる前日に便秘薬(コーラックみたいな大腸を刺激するもの)を服用したそうです。
正直、2週間も便がお腹にいたら便がカチコチになってしまう&腸も上手く動かないので、便秘薬を内服しても上手く便が出せず、逆に刺激となってものすごい腹痛と吐き気を引き起こしたのだと思われます。
とりあえず便秘とわかれば座薬や浣腸をして出すのみですので、病院で処置して便が出た後スッキリして帰っていかれました😆
コーラックのようなビサコジルが主成分のものは大腸を刺激するので、できれば便秘1週間以内には飲んでいただいた方が良いかと思います!
くれぐれも溜め込みすぎないように💓
便秘でまさかの死亡事例も!?
日本では存じ上げませんが、なんと海外では便秘による死亡事例も出ています!
2013年イギリスで、便秘が原因で10代の女性が死亡するというニュースが流れました。
その女性はエミリーさんと言う方で、自閉症の影響からトイレへの恐怖感があり、ずっとトイレを我慢していたそうです。
その期間、なんと2ヶ月!!!!
もちろん両親や医師も便秘を把握していたものの、本人が検査や処置を拒んだため、便秘薬を処方するのみで治療できなかったようです。
その結果、便があらゆる臓器を圧迫し、ついに心臓麻痺を起こして亡くなってしまいました。
まさかの死に至ることもあるとは、本当に驚きですね!
ではエミリーさんのような悲しい事態を防ぐために、便秘について詳しく学んでいきましょう。
もしも1ヶ月便秘が続くとどうなるのか?
「では1ヶ月便秘が続くあるいは1ヶ月便意を我慢するとどうなるのか?」について見ていきましょう!
わかりやすいように排便のメカニズムを説明しながら解説していこうと思います✨
人間はなぜ便意を我慢できるのか?
そもそも便意というのはどうして起こるのでしょうか?
実は便の移動によって直腸内圧が40~50mmHg以上になると、その刺激が直腸の骨盤神経から仙髄の排便中枢に伝わります。
そして視床下部を経て大脳皮質に伝達され、便意を意識するようになっています。
また、肛門周辺には内肛門括約筋(ないこうもんかつやくきん)と外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)と言う2種類の筋肉があります。
内肛門括約筋は不随意筋と言って私たちの意思と関係なく動く筋肉です。
例えば心臓は自分の意思で動かしたり止めたりできません。
つまり心臓の筋肉も不随意筋です✨
それに対して外肛門括約筋は、随意筋であり自分の意思で動かすことができる筋肉です。
つまり、排便中枢を通じて副交感神経が刺激されると、内肛門括約筋は反射的に緩んでしまいますが、外肛門括約筋は排便動作をとらない限り緩むことはありません。
つまり、意識的に外肛門括約筋を緊張させて肛門を閉じてしまえば、便意を一時的に我慢できると言うわけです。
便意を1ヶ月も我慢するとどうなるのか?
上記のように排便を我慢していると、困ったことが起きます。
それは、便中の水分が腸によってどんどん吸収され硬くなることです。
硬くなると便は出にくくなり、加えて痔など別の弊害も出てきます。
そして当然、何度も排便反射を無視すると神経も鈍感になってきてしまいます💦
また、便秘だけなら良いのですが腸の近くには膀胱があります。
よって便秘が長引いてくると、便が膀胱を圧迫して尿もれを引き起こすなど様々な弊害が出てくるのです。
加えて便秘が長引くと、便が大腸の入り口を塞いでしまい、食物などが腸内で腐り始めます。
するとその悪臭が逆流して、口から便の匂いがし出したり、はたまた腸管から吸収された便の臭気が血液へ流れることで汗などの体臭までもうんこの香りに!!😱
これはやばいです〜!!想像するだけで臭そう…😓
またもし1ヶ月も便秘をすれば、多くの人はそれまでに腹部膨満感(お腹の張り)・腹痛・吐き気などの消化器症状が現れ、中には出口を失った老廃物がついに逆流して口から便を嘔吐(=吐糞)した事例もあるようです…恐ろしい😓
しかし、さらにさらに恐ろしいことが起こります!!
それは大量の便を溜め込んだ腸が、ついに限界を超えて破れてしまうことがあるのです!!
これを消化管穿孔と言います!こうなってくると命の危機です!!
のたうち回るほどの腹痛や出血も恐ろしいですが、もっともっと最悪なことがあります。
それは便の中には大量の細菌がいるので、その菌がお腹中にばら撒かれることで腹膜炎を引き起こしてしまう可能性があることです。
こうなると緊急手術が必要な可能性が高く、開腹手術でお腹の中を洗い、高い確率で人工肛門を増設することになります。
また命があればいいですが、血液の中に便中の細菌が侵入して感染してしまうと、菌血症・敗血症という全身に細菌が広がった極めて危険な状態になる可能性があります。
(ちなみに事例で挙げたエミリーさんのように、便秘が原因で心臓麻痺に至る方はかなり稀です。)
たかが便秘と思っていると、恐ろしい事態になりかねません!!
みなさま、くれぐれもご注意を!!
さいごに
さて、今回は身近で恐ろしい〜便秘について解説してみました!
少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
なんだか最近の記事は、ちょっと刺激が強いものが増えているような…😱
もう少しほっこりできる内容にしなくては笑
あとここまで色々話しておいてなんですが、一日数回便意を我慢したからといって、ここまでひどくなることはほぼほぼありませんのでご安心を!
それでは本日も最後までご覧いただきありがとうございました🌸
それではまた、お会いしましょう👋✨
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